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第61回 ピリオディックジュエリーフェア
第61回 ピリオディックジュエリーフェア
2018年開催
過去の催事

2018年に開催された、第61回 ピリオディックジュエリーフェアで出展されたジュエリーの一部をご紹介します。

Pt Oval Diamond Necklace, Harry Winston
Ptダイヤモンドネックレス
【ハリー ウィンストン】
  • 17石のオーバルカットD=23.08ct D~F-VS1(1点のG-VS1を除く)/GIA
  • 56石のオーバルカットD=36.71ct

縦横のバランスの整った最高品質級のオーバルカットをグラデーションで揃えることは困難を要するので、73石のほとんどは再研磨して揃えたと思われます。また、一石一石の枠は、ネックラインに添うように少しずつ傾けた緻密な設(しつら)えで、極上の着け心地を誇ります!
果てしない時間と計り知れない労力をかけた瀟洒な引き算美は、HWだからこそ成し得た仕事!贅を極めた神々しい輝きが気高さを極めます。

Pt Diamond Brooch, Harry Winston
Ptダイヤモンドブローチ
【ハリー ウィンストン】
  • 1969年頃の作品
  • 25石のペアシェイプカットD=9.58ct
  • 22石のバゲットカットD=約0.42ct

1石約0.30ct前後のペアシェイプを25石、合計9.58ctをバランスよく配したハリー・ウインストンならではのクラスターブローチ。ウィンストン氏自身が情熱を込めて厳選したダイヤにいかに命を注ぐか…、その為にデザイン制作をも精魂を込めました。
それまでの地金をくり抜いて石をはめ込む彫り留め技法ではなく、一つ一つの宝石を独立したツメ留めにし、座やツメを極限まで細く華奢にし、美しいダイヤモンドの輝きを最大限に引き立たせています。ツメが細くてもしっかりと留まるようにプラチナの割金にイリジウムを入れ、強靭にする工夫もなされています。自由自在に石を傾けたり、立体感を持たせたりして表情を作ることにも、成功しています。
努力の結晶ともいえる作品からは気高さを感じます。ゴージャスでありながら、匂うようにたおやかな輝きが胸元に君臨します。

Pt Diamond Earrings, Harry Winston
Ptダイヤモンドイヤリング
【ハリー ウィンストン】
  • 1950年頃の作品
  • 8石のペアシェイプカットD=約14.00 ct(すべてD-F)
  • 6石のマーキスカットD=約8.00 ct(すべて D-F )

こちらは、アメリカの大富豪 ※チャーク(Chalk)家旧蔵のラグジュアリーなクラスターイヤリング。ハリー・ウインストンの厳選された石合わせ、耳に装着した時の納まりの良さに脱帽です。
※Oscar Roy Chalk氏(1907-1995年)は、全米で有名な不動産王。インド最大級のバローダ宮殿を所有していたマハラジャの王妃が38.4ctのコロンビア産エメラルドをネックレスにして着けていたものを、その息子の代でハリー・ウインストンが買い取り、37.8ctにリカットし、60個のペアシェイプ(計15.0ct)で取り巻いたリングを制作。それを購入したChalk 夫妻がしばらく楽しんだ後、1972年にスミソニアン博物館に寄贈し、Chalk エメラルドとして展示されています。

YG Diamond and Rubies Bird Pin
K18ダイヤモンド ルビーブローチ
  • ニューヨーク
  • 1950年頃の作品
  • 21石のラウンドカットD=約 1.85 ct
  • 7石のラウンドカットR=約0.30 ct

ルビーの木の実を嬉しそうについばむ鳥モチーフ。優美な躍動感と羽根の質感や立体感、そして愛らしい表情に魅了されます。喜びに満ちた夢のような輝きが、今日会う人にも幸福感をおすそ分けします。

Antique YG/SV Pearl Brooch with Drop
アンティーク YG/SVパールダイヤモンドブローチ
  • ロンドン
  • 1910年頃の作品
  • 2珠の養殖真珠
  • 4石のオールドマインカットD=約2.25ct
  • 58石のオールドカットD=約3.25ct

真っ白な大粒真珠に、オールドカットの高貴な輝きがこぼれるように配された崇高な輝き。まるで真夏の夜空に燦然と輝くベガ(織り姫星)のよう。

Pt/WG Jade Diamond Onyx Earrings
Pt/WG翡翠 ダイヤモンド オニキスイヤリング
  • 1990年頃の作品
  • 2石の彫刻J
  • 4石のラウンドカットD=約0.25ct

目力を与えるアイラインのように、エバーグリーンの彫刻の美しさを際立たせたアールデコ調。クールな格調に包まれます。

Antique SV/YG Demantoid Garnet Diamond Brooch
アンティークSV/ゴールド デマントイドガーネットダイヤモンドブローチ
  • ロンドン
  • 1890年頃の作品
  • 69石のラウンドカットD=約2.00ct
  • 36石のデマントイドG=約1.60ct

信仰・希望・愛・幸福を表す四つ葉のクローバーモチーフ。デマントイドがちりばめられた四つ葉は、120年以上の月日が流れても、色褪(いろあ)せることなく、生き生きと輝き続けています。

Pt Emerald Diamond Neckless, Lazare Kaplan
Ptエメラルド ダイヤモンドネックレス
【ラザール・キャプラン】
  • 1石のエメラルドカットカットE=34.12ct(コロンビア産/AGL)
  • 73石のクッションカットD=62.72ct
  • 73石のクッションカットのうち10石はGIA鑑定書付→2.08ct(E-VS2),
  • 2.07ct(G-VS2),1.73ct(E-VS2),1.56ct(D-VS2),1.54ct(E-VVS2),
  • 1.54ct(F-VVS2),1.51ct(D-VVS2),1.51ct(E-VS1),1.16ct(D-VS2),1.07ct(D-VS2)
  • あとの63石のクッションカットは、合計46.95ct
  • 16石のペアシェイプカットD=14.49ct

ラザール・キャプラン氏(1883-1985年)は、ダイヤモンド研磨会社を1903年にアントワープで創業。1914年にニューヨークに拠点を移します。氏は、ダイヤモンド原石を見きわめる力が傑出していただけではなく、ダイヤモンドの最善の美しさを引き出すため、一つ一つのダイヤモンドに情熱を注いで研磨していました。
氏の名声を不動にしたのが、ヨンカーという756ctもの巨大な原石の研磨をハリー・ウインストンから依頼され、成功したことです。142.9ctのエメラルドカットと、10石のエメラルドカット、1石のマーキスカットに研磨されました。
以後、「カッティングの魔術師」と呼ばれるようになり、いまだに語り継がれております。ティファニー・カルティエ・ヴァンクリーフ&アーペルなどのハイブランドは、こぞって氏の研磨したダイヤモンドを用いて作品を作っていました。こちらの73石のクッションダイヤモンド、16石のペアシェイプダイヤモンドはすべてラザール・キャプランによる研磨。研ぎ澄まされた眩耀なる輝きの饗宴が、トップクオリティの34ctもの威容を誇るエメラルドの煌めきを、包容力をもって際立たせます。宝飾の覇者たる貫禄溢れる佇まい。