2018年に開催された、第60回 ピリオディックジュエリーフェアで出展されたジュエリーの一部をご紹介します。

Pt Diamond Necklace, Harry Winston
Ptダイヤモンドネックレス
【ハリー ウィンストン】

• ニューヨーク
• 1969年頃の作品
• 104石のラウンドカットD=約23.50ct
• 144石のバゲットカットD=約26.50ct

古典主義の堅牢な様式美「花綱飾り」をハリー ウィンストンが進化させた壮麗なネックレス。当時の人々をあっと言わせた斬新さが今も息づいています。

YG Brooch and Earrings Set Trebert Hoeffer & Maubossin
K18ムーンストーン ダイヤモンド他 マルチカラーストーンブローチ&イヤリング
【Trebert Hoeffer & Maubossin】

• 1940年頃の作品
• 31石のムーンストーン
• 46石のラウンドカットS
• デマントイドガーネット
• 2石のラウンドカットD=約0.15ct
• 8972-1

トレベール氏とホーファー氏は、1926年に米国に宝石会社、トレベール・ホーファー社を設立。当初はフランスからジュエリーを輸入し、その洗練されたデザインを参考にジュエリー制作を始めました。
一方、欧州の王家伝来の歴史的な宝飾品を仕入れ、由緒あるジュエリーを扱う会社として地位を確立。1929年、世界大恐慌のさなかでも、時代の状況に合わせて低価格でしかもスタイリッシュなジュエリーをデザイン制作し、繁栄の一途をたどります。さらにハリウッド映画会社に氏のジュエリーを貸し出し、スターたちが身に着けてスクリーンに出ることによって全米に名声を轟かせることに成功。
1935年、パリのメゾン、モーブッサンは、財政難から、成功をおさめていたトレベール・ホーファー社と提携します。(提携は1953年まで)。1938年、ホーファー氏はモーブッサンが長年蓄積してきた優れたデザイン力と熟練技を駆使しながら、「リフレクション」という革新的な高級ラインを開発。
それは、一点のネックレスを、リング、ブレスレット、イヤリング仕様にもできるマジックのようなジュエリーで、人気を博し、戦争中も隆盛を誇ります。この作品もそのひとつ…。フランスの洗練美とアメリカの斬新美が息づいています。紫陽花の葉のグリーンは、今や入手困難なデマントイドガーネット。いろいろなジュエリーに様変わりさせて、コーディネートをお楽しみ頂ける珠玉の芸術作品です。

18kt Diamonds Bangle Watch,  Buccellati
K18ダイヤモンドバングル時計
【ブチェラッティ】

• イタリア
• 1980年頃の作品
• 96石のラウンドカットD=約1.50ct

バングルの美しさのみならず、機能美まで兼ね備えた秀逸品。ボリューム感を感じさせるダイナミックさをもちながらも、ブチェラッティ特有の優美なヘアライン仕上げが繊細さを極め、実に上品です。